aga治療での服薬治療は10年を要する

毛髪7

昨今、若い男性の中にも薄毛で悩む人が増えています。人は何故、髪の毛が薄くなったり抜けたりするのでしょうか。そして、薄くなった髪の毛は治療によって再生・復活させるのは可能でしょうか。そこで当記事では、男性型脱毛症(AGA)の原因や対処法、今後の薄毛治療の展望に関して解説します。

後半では薄毛治療の最前線である再生医療にも言及します。


薄毛の原因は遺伝

人が年齢と共に毛が抜け落ちたり薄くなったりするのは、様々な要因によると考えられています。生活習慣の不規則をはじめ、仕事や私生活でのストレスなどがよく挙げられます。一方、AGA治療の専門家の多くから真っ先に挙げられるのが「遺伝」です。

それを裏付ける証拠の一つが、結婚式などで撮る親族写真です。そこでは新郎側と新婦側の親族が分かれて撮影されていますが、髪の毛のある集団と無い集団が明確に分かれていることがあります。それが、薄毛が「遺伝」である証拠とされたりします。

現在の調査では、母方の祖父が薄毛の場合は、50%の確率で薄毛になると分かっています。

aga治療を行うと多毛症になることもある

プロペシアの登場

これまで、男性が薄毛にになるのは、X染色体上の遺伝子が関係しているとされてきました。現在はX染色体以外の染色体の中にも、要因となる遺伝子があることが分かっています。それは多因子遺伝という考え方で、薄毛も一つの遺伝子だけで起こるものではないとされます。

世界的に薄毛治療が注目されはじめたのは、1990年代後半のことです。その頃、男性ホルモンを抑制することが、薄毛治療に効果があることが分かってきました。

そこで登場したのが「フィナステリド(商品名:プロペシア)」で、ヨーロッパの国々で薄毛治療薬として認可されていきました。

そして、日本では2005年になってから、プロペシアが治療薬として認可されています。

薄毛は早い段階で始まっている

2005年にプロペシアが認可されると、薄毛治療について世間の注目が一挙に高まります。その中で、薄毛に悩む男性たちが如何に多いかが明らかになりました。そこでは、様々なタイプの薄毛があることが分かってきます。

そのような動きの中で、薄毛治療専門のクリニックも誕生していきました。患者の症状はデータベース化され、生活習慣や近親者のデータと共に蓄積されていきます。クリニックを受信する患者の年齢分布は、20代前半から40代半ばにかけてが多くなっています。

中でも多いのが25歳となっており、薄毛が早い段階から始まっているのが分かるものです。

薄毛症状は5歳ごとに段階的に進行する

20代で薄毛治療を望む男性は、大半が軽度の薄毛を気にしてのことです。それが30代となると、M字形が目立ち始めたり、頭頂部が薄くなったりしています。そうした症状がさらに進行するのが、35歳くらいからです。

即ち、薄毛の症状は5歳ごとに段階的に進行すると判断できます。薄毛治療クリニックでは患者のデータベースが蓄積されており、初診時の年齢と進行具合を診れば、患者の薄毛の進行具合を想定できます。現在はアメリカの皮膚科医によるAGA分類型「N-H分類」があり、様々な薄毛治療に役立てられているものです。

そこでは初期段階を頭頂部と生え際、前頭部に分けて進行状況が示されています。

プロペシアの服用で2段階の改善が期待できる

AGAの進行を止めるためには、プロペシアの投薬治療が有効な選択肢となります。当治療薬を10年間服用することで、薄毛の割合が平均でN-H分類の1段階良くなる結果が出ています。一方、薄毛に対して何も対処しなければ、10年間で2段階進行することになります。

その差は3段階となるので、プロペシアを使うと使わないとでは明らかな違いが出ると言えます。投薬治療は高い効果を期待できますが、一つの難点は時間がかかることです。それでも継続する意義は大きなものがあり、薄くなった頭頂部に毛髪が増えてくれば、治療を続けるモチベーションにもなります。

AGAが重症化すると効果は薄くなる

aga治療クリニックでは、10年以上治療を受けている患者のデータが数多く蓄積されています。治療のメインはプロペシアの投与で、1年ごとに頭髪の状態が記録されています。その記録の多くが、初診時から見違える程に薄毛が改善されているものです。

但し、投薬治療が全ての患者に効くとは限りません。特に、AGAが重症化してから治療を始めた場合、効果は薄くなる傾向があります。それは他の疾病にも当てはまることで、例えば癌なら早期治療が根治につながるものです。

一方、ステージが進行していれば、治癒や根治は難しいとされます。そして、AGAの場合も同様だと言われています。

植毛は2〜3年で効果が現れる

aga治療での投薬治療が効果を発揮しない場合、選択肢となるのが植毛です。一般的な植毛方法としては、後頭部から毛包を移植するやり方です。

約2〜3年で毛包が薄毛部分に定着し、毛髪が生えてきます。植毛は日本で誕生した技術で、ハンセン病治療の一環として開発されたと言われます。当時の治療技術は英語の論文にもなっており、戦後のアメリカで植毛技術が普及しました。

現在の植毛技術は進んでいますが、aga治療としては限界があります。それは、薄毛が広範囲に及んでいる場合です。通常は2000本くらいの植毛が目安となり、それ以上必要な場合はカツラなどが選択肢となります。

aga治療の最前線は再生医療

現在のaga治療の最前線は、再生医療となっています。それは毛髪を移植するのではなく、新たに作る技術です。毛髪の再生医療が注目されるようになったのは、人工皮膚が登場した1980年代になってからのことです。

90年代に欧米で当再生医療の研究が本格化し、98年にイギリスで成功事例が生まれています。

日本では1999年にバイオベンチャーなどが共同研究を始めており、2010年には理化学研究所なども参画しています。毛髪の再生医療とは、一言で言えば新しい毛根を作る技術です。

毛根の幹となる細胞を採取し、試験管の中で培養します。

それを元の皮膚に戻せば、そこから新しい毛髪が生えることが期待できます。当技術が確立されれば、薄毛の患者も爆発的に毛髪を増やすことが可能です。

将来的には爆発的な増毛が期待できる

aga治療では、先ずはプロペシアの投与が選択肢となります。服薬治療は10年間の治療期間が前提で、N-H分類での2段階の改善が期待できます。但し、進行したAGAでは治療効果が薄くなり、植毛などが選択肢となります。

植毛にも限界があるので、その場合はカツラなどが選択肢です。aga治療の最前線は再生医療で、将来的には爆発的な増毛が期待されています。